健康づくりウォッチ
2017年7月1日
“休め”のサインを見逃すな
疲労は痛み・発熱と並んで、からだの異常を知らせる三大生体アラームといわれています。「だるい」「疲れがとれない」「朝起きれない」・・・そんな疲労感は“休め”のサイン。このサインを無視したり、疲労と感じず働き続けると、最悪、過労死になりかねないので注意が必要です。
「疲労」のサインは見逃しがち
「痛み」があれば、どこに問題(傷や出血)があるかを知ってかばいます。
「発熱」をすれば身体を休め、また、身体の一部の熱には、感染・炎症の治療を行い対処します。
「疲労」も身体の異常を教えてくれて、何かの対策をしなさいと考えさせてくれる大切な警報装置です。
とはいえ、「頭が痛いから」「熱があるから」という理由で会社は休めても、「疲れているから」とはなかなか言いにくいもの。
“疲労感”なき疲労にご用心!
疲労には、肉体的疲労と精神的疲労があります。両者の疲れは、実はどちらも脳の疲れ。運動で感じる筋肉の疲労も、多くの場合は脳の中にある自律神経に疲労がたまっておこります。筋肉の疲労は、運動をやめさせるために脳が発した警告です。
しかし、脳は簡単に騙されてしまうもの。達成感があったり、周囲に必要とされているから頑張ろうというやり甲斐を感じると、脳の中に快楽を司るドーパミンなどが増え、疲労感が覆い隠されてしまいます。
疲労を自覚できずに過ごしてしまうと慢性疲労を引き起こし、最悪の場合は過労死につながります。日頃から、自分の疲れの状態に気を配り、セルフチェックする習慣をつけましょう。
※次回は、簡単にできる疲労度セルフチェック方法をご紹介します。
“休め”のサインを見逃すな(PDF:497KB)
著者
小野寺 由美子 Onodera Yumiko
ウェルネス開発室 副室長
アメリカスポーツ医学会認定Exercise Physiolosist、健康運動指導士
健康のために行っていること フェルデンクライス、ゴルフ、水泳、牛乳寒天を作って食べる
小野寺 由美子 Onodera Yumiko
ウェルネス開発室 副室長
アメリカスポーツ医学会認定Exercise Physiolosist、健康運動指導士
健康のために行っていること フェルデンクライス、ゴルフ、水泳、牛乳寒天を作って食べる