健康づくり成果
プログラム成果
4. 動脈硬化度は運動の継続で改善する
動脈硬化予防のために運動をすることは、新しい健康づくりといえます。
では、動脈硬化が進んだ血管は、改善できるのでしょうか。
動脈硬化の新しい指標CAVIが、運動で低下することがわかりました。実施した運動はマシーンを利用した運動プログラムです。
自分に適した運動習慣を身につけることが、「血管の健康づくり」となるのです。
運動で動脈硬化度が改善する理由
動脈硬化の予防・改善には有酸素運動が効果的です。運動によって動脈硬化が改善するメカニズムはまだ不明な点もありますが、運動で血流量が増えると血管の内皮細胞に摩擦(ずり応力:fluid shear stress)が生じ、血管を柔らかくする働き(弛緩拡張作用)をもつ「一酸化窒素(NO:nitric oxide)」が増えるためと考えられています。また、血管を硬くする物質の中でも特に強力な血管収縮作用をもつ「エンドセリン(ET: plasma endothelin-1)」を減少させる効果もあるようです。
このように、運動には食事改善では得られない動脈硬化改善効果が期待できます。