健康づくりウォッチ
2019年5月22日
元気に楽しく歩くための準備とケア
健康づくりというとウォーキング。だれでも気軽にできる運動の1つです。最近は企業でもウォーキングのイベントが開催されるなど再注目されています。
身近だからこそ考えよう!
歩くことは、日常的に行っている活動の1つで、私たちが生を受けてから最初に体験する運動でもあります。そのため、あまり意識せずに歩いています。
ウォーキングは、1日に10分以上行うことで死亡リスクが15%減少する1)。1日1歩あたりの医療費抑制効果は0.065~0.072円。1500歩歩くと、年間3万5000円医療費を抑制する2)など健康にさまざまな効果があることがわかっています。歩くことの量や質を考えることはとても重要ですが、そもそも歩くために準備やケアを行っていますか?元気に楽しく継続するためにも、歩く前にまず考えてみましょう。
1) Public Health England, 2017, 2) 国土交通省,2017
ウォーキングをする前に
■体調
違和感や倦怠感がある場合には無理は禁物。
■ストレッチ
筋肉や関節が動かしやすくなります。
■靴
サイズの合わない靴は、転倒や靴ずれなどの原因に。しっかり靴紐を締め、フィットさせましょう。
すり減った靴は足を痛めることにも。
ソール(靴底)の状態を常に確認しましょう。
■服装
通気性・伸縮性の高いものがおすすめ。
ウォーキング中に
■水分補給
のどが渇いたと感じる前に、水分補給!
■靴ずれや水ぶくれなど
身体に痛みが生じたら、中止。無理に継続すると、炎症等がひどくなり悪化します。
■低血糖
糖尿病の方や、食事をとらずに行うと、血中の糖分がエネルギーとして使われ、低血糖になることもあります。角砂糖や飴などを持って歩きましょう。
ウォーキング後に
■ストレッチ
筋肉をしっかり伸ばし、疲労回復を促進。
■汗をふき、着替える
■バスタイムケア
シャワーよりも入浴がおすすめ。湯船でマッサージも。
頑張りすぎたときは、疲れた部位を水で冷やしましょう。
元気に楽しく歩くための準備とケア
著者
塙 智史 Hanawa Satoshi
一般財団法人 明治安田健康開発財団
健康増進支援センター 推進課長
アメリカスポーツ医学会認定Exercise Physiolosist、健康運動指導士
塙 智史 Hanawa Satoshi
一般財団法人 明治安田健康開発財団
健康増進支援センター 推進課長
アメリカスポーツ医学会認定Exercise Physiolosist、健康運動指導士