健康づくりウォッチ
2020年8月11日
最近の高血圧事情
5年ぶりに高血圧治療ガイドラインが改定され、降圧目標が引き下げられました。
血圧のガイドラインが変わりました
2017年のアメリカ心臓病学会/アメリカ心臓協会高血圧ガイドラインは、高血圧の基準値が130/80mmHgに引き下げられ、2019年、日本では高血圧の基準値は140/90mmHg以上のままですが、降圧目標が75歳未満は130/80mmHg未満、75歳以上は140/90mmHg未満と厳しくなりました。最近では、合併症の予防を考えると血圧は低めのほうが良いといわれています。
仮面高血圧と白衣高血圧
仮面高血圧
●診察室では正常血圧、家庭では高血圧
●仮面高血圧は持続性高血圧より予後が悪い
●健診で見つからないので、長期間放置される
白衣高血圧(2タイプ)
●診察室では高血圧、家庭では正常血圧
医師や診察室という特殊な条件でストレスを感じ血圧が上がる純粋な白衣高血圧
自己測定し、経過観察が必要。すぐに治療の必要なし
肥満による交感神経の亢進とメタボリック因子を伴う白衣高血圧
医療環境以外のストレスでも血圧上昇が起こるため、リスク因子が高くなる。生活改善が必要。臓器障害があれば治療が必要
血圧は必ず記録しましょう!
■測定条件
朝:起床後1時間以内/排尿後/朝食前
晩:就寝前
■測定方法
座って1~2分の安静後
高いな、と感じたら記録用紙を持ってお近くの内科でご相談して下さい。
著者
中田 希代子 Nakata Kiyoko
一般財団法人 明治安田健康開発財団
新宿健診センター 副所長 医師
専門分野 循環器、内科
健康のために行っていること 適度なスポーツ
中田 希代子 Nakata Kiyoko
一般財団法人 明治安田健康開発財団
新宿健診センター 副所長 医師
専門分野 循環器、内科
健康のために行っていること 適度なスポーツ