健康づくりウォッチ
2020年8月3日
地中海式和食のすすめ
イタリアのチレント地方やギリシャのクレタ島には長寿者が多く、心臓病や脳卒中のリスクを下げる健康的な食事として知られる地中海式食生活のためと考えられています。
地中海式食生活とは?
1993年、「地中海食に関する国際会議」が開催され、地中海式食生活を定義しました。
それによると、①牛肉や豚肉は控えめに、②オリーブオイルを主たる脂質とする、③地元産の季節の食材で加工が少ないものを食べる、などを提唱しています。
地中海式和食とは?
大腸内視鏡検査のエキスパートである松生先生は、地中海式食生活をベースにして、さらに和食を取り入れた地中海式和食を提案しています。
その特徴は、①主食は穀物とする、②魚や野菜を多く、③肉を多用しない、④エキストラバージン・オリーブオイル※を使う、⑤発酵食品を摂る、などです。豆類や果物、ヨーグルトもすすめています。
※遊離酸度がオレイン酸換算で100g中0.8g以下のオリーブオイル
決め手はエキストラバージン・オリーブオイル
どちらの食生活にもオリーブオイルが含まれていますが、できれば昔ながらの圧搾法で絞り出したIOC認定のエキストラバージン・オリーブオイルをおすすめします。オリーブの栽培も有機農法によるものが理想です。調味料はかなりマニアックになっても、経済的な負担がそれほど大きくないので、ぜひ理想を追求してみてください。
以下に地中海式和食のピラミッドを載せました。参考にしてください。
参考文献
・ 松生恒夫,美腸と健康に効く!「和食×オリーブオイル」の地中海式和食.海竜社(2020)
・ 松生恒夫,「腸寿」で老いを防ぐ:寒暖差を乗りきる新養生法(932).平凡社新書(2020)
・ 松生恒夫,図解 体の不調が消える腸を温める食べ方.青春出版社(2017)
地中海式和食のすすめ
著者
進藤 仁 Shindou Hitoshi
一般財団法人 明治安田健康開発財団
新宿健診センター 医師
専門分野 消化器・内科
健康のために行っていること 禁煙・節酒、ウォーキング(通勤に毎日1時間)
進藤 仁 Shindou Hitoshi
一般財団法人 明治安田健康開発財団
新宿健診センター 医師
専門分野 消化器・内科
健康のために行っていること 禁煙・節酒、ウォーキング(通勤に毎日1時間)