プレスリリース
2018年11月19日
体力医学研究所の北濃研究員が「牛乳乳製品健康科学」学術研究 優秀賞を受賞
公益財団法人 明治安田厚生事業団 体力医学研究所(所在地:東京都八王子市、所長:中熊一仁)の、北濃成樹研究員が「勤労者の快眠・就労支援を目的とした牛乳乳製品摂取と身体活動の在り方の研究」というテーマで2017年度「牛乳乳製品健康科学」学術研究 優秀賞を受賞し、11月6日(火)、一般社団法人Jミルクの岡本常務理事から表彰を受けました。
「牛乳乳製品健康科学」学術研究は、牛乳乳製品の価値向上につながる医学・栄養学・食品化学・体育学等の分野の課題を学術的に解明するために、「牛乳乳製品健康科学会議」と「一般社団法人Jミルク」が共同で公募している助成事業で、2017年度は、14件中、4件が優秀賞に選ばれました。
11月6日(火)には、体力医学研究所にて一般社団法人Jミルクの岡本常務理事から北濃研究員へ賞状が授与されました。賞状授与の後には、今回の受賞について「乳製品摂取単体・身体活動単体では効果が明らかでないが、両者を組み合わせることで、睡眠の質を改善しうることを明らかにしており、興味深い結果でした。」とコメントをいただきました。
この度は、優秀賞という過分な評価をいただき驚いていると同時に、大変光栄に思っております。本研究は、まだまだ始まったばかりで、課題もたくさん残っております。今後、よりよい研究を実施し成果を公表していくことで、国民の皆さまに牛乳乳製品や身体を動かすことの魅力をお伝えできるような研究を続けていきたいと考えております。
最後に、本研究は明治安田新宿健診センターのデータを一部利用したものです。この場を借りて、受診者ならびに職員の皆さまに厚く御礼申しあげます。
1.課題: 勤労者の快眠・就労支援を目的とした牛乳乳製品摂取と身体活動の在り方の研究:疫学的検討
2.目的: 勤労者が良好な睡眠を保持しつつ仕事で高い能力を発揮するための生活習慣の提案
3.対象: 2017年に明治安田新宿健診センターのMYライフ・ドック※を受診した勤労者1,372名
4.調査項目:
・牛乳乳製品の摂取頻度、主観的睡眠の質、プレゼンティーズム(調査票)
・1日の歩数(3軸加速度計)
古くから「牛乳を飲むとよく眠ることができる」と信じられてきましたが、実はその効果を確認した研究は乏しく、睡眠への効果はマイルドなものだと考えられます。一方、近年、運動も睡眠改善に有効な生活習慣であることが研究により確認されています。そこで今回、睡眠に好影響を及ぼすとされる2つの生活習慣を組み合わせることで、より質の高い睡眠の獲得、そしてその先にある、仕事での高いパフォーマンスにつながるのではないかと考え、本研究を実施しました。
1.牛乳乳製品の摂取単体では睡眠への効果はマイルドだが、身体活動と適切に組み合わせることで、勤労者は質の高い睡眠を得られる可能性がある
2.具体的には、牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品を2日に1回以上摂取し、かつ1日約7,000から8,000歩程度歩くことが重要と示唆された
3.主観的な睡眠の質※が低い勤労者は、質が高い勤労者に比べてプレゼンティーズム※である割合が36%程度高い可能性がある
4.つまり、勤労者が日常的に牛乳乳製品摂取量や身体活動量を適切に保つことが、質の高い睡眠を介して、仕事でのパフォーマンスを高めることにつながる可能性が一部示された
北濃研究員についてはこちら
「牛乳乳製品健康科学」学術研究は、牛乳乳製品の価値向上につながる医学・栄養学・食品化学・体育学等の分野の課題を学術的に解明するために、「牛乳乳製品健康科学会議」と「一般社団法人Jミルク」が共同で公募している助成事業で、2017年度は、14件中、4件が優秀賞に選ばれました。
11月6日(火)には、体力医学研究所にて一般社団法人Jミルクの岡本常務理事から北濃研究員へ賞状が授与されました。賞状授与の後には、今回の受賞について「乳製品摂取単体・身体活動単体では効果が明らかでないが、両者を組み合わせることで、睡眠の質を改善しうることを明らかにしており、興味深い結果でした。」とコメントをいただきました。
北濃成樹研究員 受賞のコメント
この度は、優秀賞という過分な評価をいただき驚いていると同時に、大変光栄に思っております。本研究は、まだまだ始まったばかりで、課題もたくさん残っております。今後、よりよい研究を実施し成果を公表していくことで、国民の皆さまに牛乳乳製品や身体を動かすことの魅力をお伝えできるような研究を続けていきたいと考えております。
最後に、本研究は明治安田新宿健診センターのデータを一部利用したものです。この場を借りて、受診者ならびに職員の皆さまに厚く御礼申しあげます。
研究の概要
1.課題: 勤労者の快眠・就労支援を目的とした牛乳乳製品摂取と身体活動の在り方の研究:疫学的検討
2.目的: 勤労者が良好な睡眠を保持しつつ仕事で高い能力を発揮するための生活習慣の提案
3.対象: 2017年に明治安田新宿健診センターのMYライフ・ドック※を受診した勤労者1,372名
4.調査項目:
・牛乳乳製品の摂取頻度、主観的睡眠の質、プレゼンティーズム(調査票)
・1日の歩数(3軸加速度計)
※MYライフ・ドック®:明治安田厚生事業団と明治安田新宿健診センターが共同開発した日本初のオリジナルな健診システムです。受診された方には、健診結果だけでなく、活動量計を使って日々の「座りすぎ」や「活発度」を評価し、タイプ別のアドバイスを提供しています。「MYライフ・ドック」は、一般財団法人 明治安田健康開発財団の登録商標です。
研究の背景
古くから「牛乳を飲むとよく眠ることができる」と信じられてきましたが、実はその効果を確認した研究は乏しく、睡眠への効果はマイルドなものだと考えられます。一方、近年、運動も睡眠改善に有効な生活習慣であることが研究により確認されています。そこで今回、睡眠に好影響を及ぼすとされる2つの生活習慣を組み合わせることで、より質の高い睡眠の獲得、そしてその先にある、仕事での高いパフォーマンスにつながるのではないかと考え、本研究を実施しました。
研究の成果
1.牛乳乳製品の摂取単体では睡眠への効果はマイルドだが、身体活動と適切に組み合わせることで、勤労者は質の高い睡眠を得られる可能性がある
2.具体的には、牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品を2日に1回以上摂取し、かつ1日約7,000から8,000歩程度歩くことが重要と示唆された
3.主観的な睡眠の質※が低い勤労者は、質が高い勤労者に比べてプレゼンティーズム※である割合が36%程度高い可能性がある
4.つまり、勤労者が日常的に牛乳乳製品摂取量や身体活動量を適切に保つことが、質の高い睡眠を介して、仕事でのパフォーマンスを高めることにつながる可能性が一部示された
※主観的睡眠の質:自身の全体的な睡眠の質。調査票で評価し、非常に良い、やや良い場合は「質の高い睡眠」と定義
※プレゼンティーズム:労働生産性の一つの指標。出勤はしているが業務遂行能力に支障をきたしている状態
※プレゼンティーズム:労働生産性の一つの指標。出勤はしているが業務遂行能力に支障をきたしている状態
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