研究の紹介
2016年11月10日
身体活動量が低いヒトはストレッチで気分爽快に
概要
日常的な身体活動の低下に対して、運動はメンタルヘルスや集中力などの向上に効果的であることが知られています。しかし、身体活動が低い方にとって“運動の実施”はハードルが高い!?そこで、私たちは、身体活動量の低い成人男性に一過性のストレッチ運動がメンタルヘルスと認知機能に及ぼす影響を調べました。本研究では、身体活動量が低い男性19名を対象に、ストレッチ運動条件と安静条件を実施しました。その結果、ストレッチ運動を実施した後では、ポジティブな感情が向上するだけでなく、認知機能のパフォーマンスも向上することがわかりました。したがって、日頃あまり活動的はない方にもストレッチ運動は、心身の健康に効果的であることが期待できそうです。
著者のコメント
運動には様々な種類、強度がありますが、運動方法を選択する際には、自分の普段の生活状況を加味することで、運動の効果をより得ることが可能かもしれません。無理なく、今、自分にできる運動から始めることが、心の健康を維持する第一歩に繋がることが期待されます。著者
明治安田厚生事業団 体力医学研究所 須藤 みず紀 研究員
出典
体力研究114号(2016年)
明治安田厚生事業団 体力医学研究所 須藤 みず紀 研究員
出典
体力研究114号(2016年)