研究の紹介
2016年11月10日
働く女性のストレス緩和に軽運動は有効
概要
メンタルヘルスの維持改善に運動が有効であることが徐々にわかってきましたが、職業性ストレスにさらされる勤労者のストレス緩和に運動や身体活動が有効かどうかはよくわかっていません。本研究では、職場で実施できる軽運動プログラムを考案し、10分程度実践することでストレス緩和に有効かどうか女性勤労者17名を対象に検討しました。プログラムはストレッチ、打突法、吸法などを用いて構成しました。肩こり、腰痛、ストレス反応(唾液中のIgA(注1))などの変化を調べた結果、プログラムを行うことで首や肩の痛みが減り、ストレス反応が緩和されました。このことから、今回考案した軽運動プログラムは女性勤労者のストレス軽減に役立ちそうです。
(註1)IgA
ストレスに晒されると分泌量が減少する
ストレスに晒されると分泌量が減少する
著者のコメント
本プログラムは、オフィスで手軽に実施できるような動作や様式で構成しています。昼休みや休憩時間に運動を実践して仕事のストレス解消に取り組んでみてはいかがでしょうか。著者
明治安田厚生事業団 体力医学研究所 永松 俊哉 所長
出典
体力研究114号(2016年)
明治安田厚生事業団 体力医学研究所 永松 俊哉 所長
出典
体力研究114号(2016年)