研究の紹介
2014年11月7日
運動で非アルコール性脂肪肝を予防
概要
脂肪肝は人間ドック受診者の20~30%に見られる罹患率の高い疾患です。本研究では、約1万人を追跡調査し、運動で脂肪肝を予防できるかを飲酒量の異なる集団で検証しました。平均で4年以上追跡した結果、非飲酒者・適量飲酒者(日本酒換算で1日1合未満)においては、運動の頻度や強度が増えるほど、脂肪肝の発症リスクが減ることが分かりました。一方、多量飲酒者(1日1合以上)では、運動と脂肪肝の発症との間に有意な関係性は認められませんでした。近年、非アルコール性脂肪肝の罹患者の増加が懸念されていますが、運動は非アルコール性脂肪肝の予防に有効と示唆されます。
著者のコメント
今回ご紹介した脂肪肝をはじめ、運動は様々な肥満関連疾患の予防や改善に有効です。体重やおなか周りが気になる方には、運動がお勧めです。著者
明治安田厚生事業団 体力医学研究所 角田 憲治 研究員
出典
Tsunoda et al., BMJ Open, 2014
明治安田厚生事業団 体力医学研究所 角田 憲治 研究員
出典
Tsunoda et al., BMJ Open, 2014