研究の紹介
2015年11月10日
身体活動の種類と主観的健康状態との関連
概要
身体活動は、余暇活動や家庭内活動、移動活動、仕事活動などに大別されます。カラダを動かすことは、健康に良いイメージがあると思いますが、それは身体活動の種類によって異なるのでしょうか?本研究では当健診センターのデータを活用し、身体活動の種類別に、主観的な健康状態との関連性を検討しました。主観的な健康状態の評価は、寿命などと関連する重要な健康のバロメーターです。男女ともに余暇活動(スポーツなど)を多くしている者ほど、健康状態が悪いと感じる事が少ない傾向にありました。一方、男女の仕事活動や女性の仕事活動が多くなると、健康状態が悪いと感じる者が多くなる傾向が見られました。健康を保つには単にカラダを動かせばというわけではなく、スポーツやレクリエーションなどの余暇活動が重要です。
著者のコメント
仕事や移動に伴う身体活動は、本人の希望を問わない、受動的な活動であり、場合によってはストレスに感じることがあります。一方、スポーツなどの余暇活動は、自らの意思で実践する活動であり、爽快感や充実感が得られます。普段、仕事以外でカラダを動かしていない方は、趣味の一つして休日に何かしらのスポーツを始めてはいかがでしょうか。著者
明治安田厚生事業団 体力医学研究所 角田 憲治 研究員
出典
Tsunoda et al., Bulletin of the Physical fitness Research Institute, 2015
明治安田厚生事業団 体力医学研究所 角田 憲治 研究員
出典
Tsunoda et al., Bulletin of the Physical fitness Research Institute, 2015