研究所レポート
2024年2月9日
「Journal of Physiology」に掲載
須藤副主任研究員らの「運動中の認知パフォーマンス向上とドーパミンの関係」に関する論文が採択されました。
掲載誌
Journal of Physiology
掲載号
2024 Feb; 602(3): 461-484.
論文タイトル
The neuromodulatory role of dopamine in improved reaction time by acute cardiovascular exercise.
著者
Ando S, Fujimoto T, Sudo M, Watanuki S, Hiraoka K, Takeda K, Takagi Y, Kitajima D, Mochizuki K, Matsuura K, Katagiri Y, Nasir FM, Lin Y, Fujibayashi M, Costello JT, McMorris T, Ishikawa Y, Funaki Y, Furumoto S, Watabe H, Tashiro M.
DOI番号
https://physoc.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1113/JP285173
認知機能は、有酸素運動や中強度の運動により向上することが分かっていますが、このプロセスの背景にある正確なメカニズムはいまだ解明されていません。
この研究では脳の神経伝達物質であるドーパミンに着目し、ポジトロン断層法(Positron Emission Tomography: PET)を用いて、運動による脳内のドーパミン遊離を検証しました。ドーパミンは認知機能や運動制御だけでなく、パーキンソン病、統合失調症、うつ病、注意欠如・多動症を含むいくつかの疾患において重要な役割を担っているとされています。
複数の実験の結果、一過性の有酸素運動により脳内でのドーパミンの遊離がみられ、認知パフォーマンスとの間に関係があることが明らかになりました。さらに電気刺激による骨格筋の運動(不随意運動)にエルゴメーター運動(随意運動)を併用した結果、運動による認知パフォーマンスの向上には随意運動に伴う脳内の神経活動が必要であることが示唆されました。
研究についての詳細な情報はこちらからご覧いただけます。
掲載誌情報
掲載誌
Journal of Physiology
掲載号
2024 Feb; 602(3): 461-484.
論文タイトル
The neuromodulatory role of dopamine in improved reaction time by acute cardiovascular exercise.
著者
Ando S, Fujimoto T, Sudo M, Watanuki S, Hiraoka K, Takeda K, Takagi Y, Kitajima D, Mochizuki K, Matsuura K, Katagiri Y, Nasir FM, Lin Y, Fujibayashi M, Costello JT, McMorris T, Ishikawa Y, Funaki Y, Furumoto S, Watabe H, Tashiro M.
DOI番号
https://physoc.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1113/JP285173
概要
認知機能は、有酸素運動や中強度の運動により向上することが分かっていますが、このプロセスの背景にある正確なメカニズムはいまだ解明されていません。
この研究では脳の神経伝達物質であるドーパミンに着目し、ポジトロン断層法(Positron Emission Tomography: PET)を用いて、運動による脳内のドーパミン遊離を検証しました。ドーパミンは認知機能や運動制御だけでなく、パーキンソン病、統合失調症、うつ病、注意欠如・多動症を含むいくつかの疾患において重要な役割を担っているとされています。
複数の実験の結果、一過性の有酸素運動により脳内でのドーパミンの遊離がみられ、認知パフォーマンスとの間に関係があることが明らかになりました。さらに電気刺激による骨格筋の運動(不随意運動)にエルゴメーター運動(随意運動)を併用した結果、運動による認知パフォーマンスの向上には随意運動に伴う脳内の神経活動が必要であることが示唆されました。
研究についての詳細な情報はこちらからご覧いただけます。