研究所レポート
2024年6月20日
第71回アメリカスポーツ医学会にて発表
第71回アメリカスポーツ医学会にて、二重標識水法で測定した高齢者の身体活動レベルと脳の体積および認知機能の関連について発表しました。
学会名
アメリカスポーツ医学会 (71st American College of Sports Medicine Annual Meeting)
日程
2024年5月28日〜31日
開催地
アメリカ・ボストン
演題名
Physical activity level measured by Doubly labelled water method is associated with brain volume and cognitive function, but not with muscle size in the older adults.
(高齢者における二重標識水法で測定された身体活動レベルと脳の体積および認知機能の関連について)
発表者
Mizuki Sudo, Rie Tomiga, Kota Anjiki, Kosuke Kano, Yujiro Kose, Yosuke Yamada, Naoyuki Ebine, Yasuki Higaki, Hiroaki Tanaka, Soichi Ando, Yoichi Hatamoto
概要
これまでの研究から、定期的な運動は脳や筋肉の機能に好ましい影響を与えることが分かっています。二重標識水法(DLW法)は、身体活動レベル(PAL)を正確に評価するための標準的な方法ですが、高齢者においてこの方法で測定されたPALが脳の体積や認知機能、太ももの筋肉量(CSA)とどのように関連しているかはまだ明らかにされていません。
そこで私たちは、DLW法で測定された高齢者のPALと脳の体積、認知機能、および太ももの筋肉量との関連を検証しました。その結果、DLW法で測定されたPALは、高齢者の脳の灰白質および海馬の体積、ならびに認知機能と関連していることが示されました。一方、大腿部の筋肉量との関連は見られませんでした。このことは、身体活動が脳の健康にとって重要である一方で、筋肉量には直接的な影響を及ぼさない可能性があることを示唆しています。今後、さらに詳しく、身体活動量と脳の健康の関係を検証していきます。
学会情報
学会名
アメリカスポーツ医学会 (71st American College of Sports Medicine Annual Meeting)
日程
2024年5月28日〜31日
開催地
アメリカ・ボストン
口頭発表(Rapid Fire Platform)
演題名
Physical activity level measured by Doubly labelled water method is associated with brain volume and cognitive function, but not with muscle size in the older adults.
(高齢者における二重標識水法で測定された身体活動レベルと脳の体積および認知機能の関連について)
発表者
Mizuki Sudo, Rie Tomiga, Kota Anjiki, Kosuke Kano, Yujiro Kose, Yosuke Yamada, Naoyuki Ebine, Yasuki Higaki, Hiroaki Tanaka, Soichi Ando, Yoichi Hatamoto
概要
これまでの研究から、定期的な運動は脳や筋肉の機能に好ましい影響を与えることが分かっています。二重標識水法(DLW法)は、身体活動レベル(PAL)を正確に評価するための標準的な方法ですが、高齢者においてこの方法で測定されたPALが脳の体積や認知機能、太ももの筋肉量(CSA)とどのように関連しているかはまだ明らかにされていません。
そこで私たちは、DLW法で測定された高齢者のPALと脳の体積、認知機能、および太ももの筋肉量との関連を検証しました。その結果、DLW法で測定されたPALは、高齢者の脳の灰白質および海馬の体積、ならびに認知機能と関連していることが示されました。一方、大腿部の筋肉量との関連は見られませんでした。このことは、身体活動が脳の健康にとって重要である一方で、筋肉量には直接的な影響を及ぼさない可能性があることを示唆しています。今後、さらに詳しく、身体活動量と脳の健康の関係を検証していきます。