研究所レポート
2018年5月14日
論文が掲載されました
神藤研究員らの論文「男子高校生における継続的な運動・スポーツ活動と特性的自己効力感の関連性:スポーツクラブへの所属に着目して」が「発育発達研究」に掲載されました。
概要
青年期における運動・スポーツ活動は、心理的特性の一つである自己効力感※を高める可能性があります。一方で、我が国では中学生から高校生にかけて運動部などのスポーツ組織への所属を中断する生徒が多い状況です。そこで本研究では、中学生時代にスポーツクラブで培った自己効力感が、高校でクラブへの所属を中断したとしても運動・スポーツを自主的に継続することで維持されるのかという点について男子高校生を対象に検討しました。
その結果、スポーツクラブへの所属を継続している生徒と同様に、クラブに所属せずに自主的に運動・スポーツを継続している生徒も自己効力感が高いことが明らかとなりました。高校生では様々な理由でスポーツクラブへの所属が難しい場合がありますが、そのような場合には自主的な運動・スポーツ実践(例えば、ジョギングや筋力トレーニングなど)を促すことが有効である可能性があります。
※本研究で着目した「特性的自己効力感」は、日常生活における様々な困難な状況を乗り切るために必要な行動を上手くとれるかどうかという個人の考え方のことを指します。この特性的自己効力感にはストレスを緩衝する作用があると言われています。
掲載雑誌
発育発達研究
タイトル
男子高校生における継続的な運動・スポーツ活動と特性的自己効力感の関連性:スポーツクラブへの所属に着目して
研究メンバー
神藤隆志、鈴川一宏、甲斐裕子、北濃成樹、小山内弘和、越智英輔、永松俊哉
発育発達研究
タイトル
男子高校生における継続的な運動・スポーツ活動と特性的自己効力感の関連性:スポーツクラブへの所属に着目して
研究メンバー
神藤隆志、鈴川一宏、甲斐裕子、北濃成樹、小山内弘和、越智英輔、永松俊哉