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研究所レポート

第29回ヨーロッパスポーツ科学学会にて発表

第29回ヨーロッパスポーツ科学学会で、豊かな環境における身体活動が脳機能に与える影響について発表しました。

学会情報


学会名
第29回ヨーロッパスポーツ科学学会 (29th Annual Congress of the European College of Sport Science)

日程
2024年7月2日〜5日

開催地
スコットランド・グラスゴー

ポスター発表


演題名
Physical activity reduces corticosterone level and anxiety-like behaviors in environmental enrichment.
(豊かな環境における身体活動がコルチコステロンレベルと不安様行動を減少させる)

発表者
Mizuki Sudo, Soichi Ando

概要
有酸素運動が脳機能に有益であることは広く知られています。また豊かな環境は、神経保護や神経可塑性の向上を通じて脳機能にさまざまな良い影響を与えることが示されていますが、豊かな環境下での身体活動が脳機能改善にどのように関連しているかは明らかにされていません。そこで私たちは、動物モデルを用いて、豊かな環境における身体活動がストレスホルモン(コルチコステロンレベル)と感情に及ぼす影響について検討しました。その結果、豊かな環境がストレスホルモンと不安様行動を減少させることが示されました。また、不安様行動の減少は、身体活動量と関連していることを確認しました。これらの結果から、自発的で細切れの身体活動が、ストレスホルモンレベルと不安様行動の減少に寄与する可能性があることが示唆されました。今後も、身体活動の「何」が脳の健康をもたらすのか、という疑問を解明する研究を進めていく予定です。

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