研究所レポート
2022年10月20日
「Frontiers in Behavioral Neuroscience」に掲載
須藤副主任研究員らの「一過性の高強度有酸素運動が認知機能パフォーマンスに及ぼす影響」に関する論文が採択されました。
掲載誌
Frontiers in Behavioral Neuroscience
掲載号
2022 Sep; 16: 957677.
論文タイトル
The effects of acute high intensity aerobic exercise on cognitive performance: a structured narrative review.
著者
Sudo M, Costello JT, McMorris T, Ando S.
DOI番号
https://doi.org/10.3389/fnbeh.2022.957677
一過性の中高強度運動が認知機能を向上させることはよく知られています。本論文では、一過性の高強度有酸素運動が認知機能に及ぼす影響に焦点をあて、高強度運動が認知機能パフォーマンスに影響を与えると推察される方法論や生理的要因について先行研究をもとにレビューしました。一過性の高強度有酸素運動において、認知課題の種類、体力、運動の種類や時間、年齢が、認知機能の結果に影響を与えること、また、局所の脳血流、脳の酸素化動態、脳代謝、神経伝達物質による神経調節、心理要因の相互作用も認知機能パフォーマンスを決定する有望な候補となりうることが示唆されました。本論文は、高度な認知的・生理的応答を同時に必要とする職域やスポーツなどの活動における認知機能を検証する際に考慮すべき点を示唆しています。
掲載誌情報
掲載誌
Frontiers in Behavioral Neuroscience
掲載号
2022 Sep; 16: 957677.
論文タイトル
The effects of acute high intensity aerobic exercise on cognitive performance: a structured narrative review.
著者
Sudo M, Costello JT, McMorris T, Ando S.
DOI番号
https://doi.org/10.3389/fnbeh.2022.957677
概要
一過性の中高強度運動が認知機能を向上させることはよく知られています。本論文では、一過性の高強度有酸素運動が認知機能に及ぼす影響に焦点をあて、高強度運動が認知機能パフォーマンスに影響を与えると推察される方法論や生理的要因について先行研究をもとにレビューしました。一過性の高強度有酸素運動において、認知課題の種類、体力、運動の種類や時間、年齢が、認知機能の結果に影響を与えること、また、局所の脳血流、脳の酸素化動態、脳代謝、神経伝達物質による神経調節、心理要因の相互作用も認知機能パフォーマンスを決定する有望な候補となりうることが示唆されました。本論文は、高度な認知的・生理的応答を同時に必要とする職域やスポーツなどの活動における認知機能を検証する際に考慮すべき点を示唆しています。